2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧
〈あらすじ〉 フレンチアルプスの麓にある小さな村、ファイブ・デビルズ。8歳の少女ヴィッキー(サリー・ドラメ)は、母ジョアンヌ(アデル・エグザルコプロス)と父ジミー(ムスタファ・ムベング)との三人暮らし。ずば抜けた嗅覚を持つ彼女は、大好きな人…
(シーズン全体のネタバレあり) マーベルのドラマで常に問題としてあるのが、最終話直前に駆け足で敵役の陰謀が明らかになり、大々的な最終戦へ突入していくという展開である。この「第三幕問題」(the third-act problem)とよく呼ばれる問題は、もちろん近…
(結末部分に触れています) 原題はThe Last Seduction 、つまり「最後の誘惑」である。ただ、その直訳だとスコセッシの映画になってしまうので、『甘い毒』というタイトルに落ち着いたようだ。本作は日本で未公開で、ビデオスルーとなっている。 本作はいわ…
「V8を讃えよ!」ではなかった 100分未満、もっと言えば90分未満の映画をまず嫌いになれない、というところが自分にはある。本作も上映時間が82分という前情報を知り、期待に胸を膨らませていた。結論から言えば、とても楽しい映画だった。タイムループもの…
『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』を鑑賞中、ほぼ完全な暗室で映画を見ているにもかかわらず、「画面が暗い・・・」と思うことが多々あった。これはもちろんこの映画に限った話ではもちろんない。そういったことが先日見た動画でも検証されていた…
スターウォーズのエピソード4の前日譚である『ローグワン』のさらなる前日譚?誰が望んでたんだ?と思ってしまった企画『キャシアン・アンドー』。シーズン1だけで12話もあるし、丁寧ではあるが随分鈍重な感が否めないドラマシリーズではあったが、ハッとす…
11月11日に封切りとなった『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』をもって、今年のマーベル・シネマティック・ユニバースの映画は全て劇場公開済みということになった。そこで今年の3作を振り返ってみたい(なぜ3作なのかは後述する)。一応各作品の核…
後にシット・コム『ルーシー・ショー』の主演として、TVスターとなったルシール・ボールが出演している20世紀フォックスのフィルム・ノワールである。私立探偵ブラッドが、自分を密かに狙っている存在をボールが演じる秘書キャサリンの助けを借りながら、追…
食べ物、家族、仕事や人生をテーマにした新しいコメディーシリーズ。若きシェフのカーミーとともに働くのは一筋縄ではいかないスタッフたち。店や自分自身を変えようと奮闘するうちに、スタッフたちは彼にとっての大事な家族となる。 (ディズニープラス公式…
tinyletter.com アメリカの批評家Angelica Jade Bastienのニュースレターにて紹介されていた異色のノワールということで見てみたが、とても面白かった。 Noir is an exceedingly fascinating, rich genre to use toward interrogating race. This holds true…
11月は #noirvember (noir+november) ということで先日オットー・プレミンジャー監督の『ローラ殺人事件』再見。noirvemberの提唱者でもあるMarya E. Gatesが米国ラジオ局のNPRのインタビューにて指摘するように、紛れもなくノワールでありながら、ファム・…
10月のベスト3点は以下の記事に挙げた↓ ykondo57.hatenablog.com 10月はほとんど新作を見られず、結局3本しか見られなかったので以下に3本とも挙げる。 『犬も食わねどチャーリーは笑う』(市井昌秀監督、日本) 「旦那デスノート」で書かれることよりも、…
www.youtube.com 10月はハロウィン月間ということで、特に英語圏では新旧問わずホラー映画が話題に上りがちな印象がある。自身もそれを受けて自宅で鑑賞したのはほぼ米国産ホラーだった。その中でも印象に残ったのが、『バーバリアン』である。まずディズニ…
www.youtube.com www.youtube.com 今年2022年は、ブラッド・ピットとサンドラ・ブロックが共演する映画が2本も日本で上映された。6月はラブコメ・アドベンチャー映画『ザ・ロストシティ』が、9月はアクション映画『ブレット・トレイン』が公開された。 ブラ…
10月といえばハロウィン、ということで、大体この時期になるとホラーばかり見るような習慣が近年出来た。しかしながら、新作映画はほとんど見ることができなかったので10月の3点は配信作品のみである。 ①米Criterion Channelの"80s Horror"特集 ②映画『バー…