[PR]カウンター

アメリカンに映画を観る!--- 洋画見聞録

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

透明人間のオリジン・ストーリー 『透明人間』

(結末部分に触れています) リー・ワネル監督の前作『アップグレード』の要素もかなり継承した、傑作スリラーである。透明人間のことは別に掘り下げる必要はなく、断片的な情報だけがこちらには与えられ、むしろそのモンスターへの恐怖が増すばかり。何もな…

ニア・ダコスタ監督の名を覚えておく理由

今年の9月に『キャンディマン』がアメリカで公開予定だ。 この映画は、ジョーダン・ピールが『ゲット・アウト』の影響元の一つとして度々挙げている1992年のホラー映画『キャンディマン』の続編だということだ。 そしてこの監督はニア・ダコスタという若手黒…

2020年8月の戦争本・戦争映画

新刊からは『避けられた戦争』(ちくま新書、2020年) を通読。1920年代から日中戦争までの日本の行動を分析している。著者の専門は日米関係史であるからか、第3章「米国の日米移民排斥と反米感情の噴出」の内容がとりわけ印象に残った。タイトルの内容説明と…

エリザベス・モスの世界へようこそ 映画三選 k

今やドラマでも映画でも大活躍中のエリザベス・モスの出演作よりとりわけおすすめしたい3本を選んでみました。 『ザ・ワン・アイ・ラブ(The One I Love) 』(2013)(あえて訳すと『私の愛する人』) 関係が悪化中の夫婦がセラピーとして向かった先にいたのは…