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アメリカンに映画を観る!--- 洋画見聞録

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『ブルース・ブラザーズ』をカーアクション映画として見返す

ykondo57.hatenablog.com 以前(↑上記参照)の記事に書いたように、アントマンの新作を見て、ハイスト映画を無性に見たくなり、その後数日くらいは未見だった映画をいくつか見て「口直し」をしたものだが、先日BSプレミアムにて放映していた『ブルース・ブラ…

在宅鑑賞日記④ 『エブリシング・エブリウェア~』とミシェル・ヨーのカンフー映画 (前)

某日 公開初日に『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を見た。内容以前に約140分という長尺に少し恐れをなしていたのだが、長さはそこまで問題にならなかった。もちろん2時間弱にまとめてもらった方が楽しめたとは思うが、A24映画として…

『エンパイア・オブ・ライト』あるいはオリビア・コールマンについての覚え書き(映画についての映画②)

最近映画についての映画が多い、というのは既に言われていることなのだが、脚本も兼任している監督たちが話し合って決めたことではないので、当然各々の作品における映画の扱い方も微妙に異なってくる。サム・メンデス監督の『エンパイア・オブ・ライト』の…

2023年2月の3点 『エンドロールのつづき』『Blue Giant』『別れる決心』

『エンドロールのつづき』(パン・ナリン監督) 光の集合としての映画、フィルムの総体としての映画、という映画の物質性の本質に迫る素晴らしい作品だった。フィルム上映がデジタル上映に取って変わられる中、用無しになったフィルムはどこへ行ってどうなる…

映画という光の魔法に魅せられて『エンドロールのつづき』(映画についての映画①)

ランキング参加中映画 映画愛に関する映画となると、郷愁的か湿っぽい映画になりがちだろう、とか『ニュー・シネマ・パラダイス』のような類の映画か、などと思ってしまうが、『エンドロールのつづき』はより根源的なレベルで映画という光の魔法に迫る良作だ…

2023年1月の3点 『非常宣言』『シー・セッド』『舞妓さんちのまかないさん』

今年も毎月、良かった作品を3本挙げることとします。 『非常宣言』(ハン・ジェリム監督) 下の記事に書いたこと以外を付言すると、foot chase(徒歩での追跡)から、自然にcar chaseに流れ込み、しかもその顛末を車内のワンショットで撮ってしまう辺りがなぜ…

在宅鑑賞日記③ アントマン3とお口直し映画

某日 『アントマン&ワスプ:クアントマニア』を昨日見た。評判の悪さほど悪くはなかったものの、やはりアントマンの面白いところは盗みの場面やその後のカーチェイスだと思うので、コミカルなケイパー/ハイスト映画が見たくなり、『いつもの見知らぬ男たち』…