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アメリカンに映画を観る!--- 洋画見聞録

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

連なる長文批評

機械仕掛けの「運命」:アルゴリズム対スパイダーマン(たち)

ykondo57.hatenablog.com (↑の続き)その二作品とは、スーパーヒーロー映画『ザ・フラッシュ』と『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のことである。前者ではフラッシュが新たに発見した自分の能力を使って過去に戻って母親の死を食い止めた…

画面の停滞から回避する会話劇『ウーマン・トーキング』

『ウーマン・トーキング』は、サラ・ポーリーの4本目の長編映画である(内ドキュメンタリーが一本)。俳優としてそのキャリアを始めたポーリー監督は、寡作だと言え、前作の劇映画『テイク・ディス・ワルツ』(傑作!)からすれば実に10年近く間隔が空いた。…

『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』やさしさと加害性

「おもろい以外いらんねん」「きみだからさびしい」など繊細な感性で紡がれた作品で知られる大前粟生の小説「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」を映画化。京都にある大学の「ぬいぐるみサークル」。「男らしさ」や「女らしさ」というノリが苦手な大学生の…

学校では真似できないボクシングという対話『クリード 過去の逆襲』

『クリード 過去の逆襲』は「ロッキー」シリーズのスピンオフとして始動した「クリード」シリーズの3作目であり、主役アドニス・クリードを演じるマイケル・B・ジョーダンが監督として初めて撮った長編映画でもある。本作ではもうロッキー役としてスタローン…