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アメリカンに映画を観る!--- 洋画見聞録

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

2014-01-01から1年間の記事一覧

もやもやする『ザ・インタビュー』騒動 

もう今年が終わろうとしてるが、その中で未だに『ザ・インタビュー』についてのニュースが、主要メディアで取り上げられている。 普段自分が観る映画というのは、古すぎたり、敢えてヒット中の邦画以外のものであったりするので、新聞や、テレビのニュースで…

Weekly Selections (12/23/2014) ”こんなクリスマス映画は嫌だ”3本立て

12月も、もう23日ということで、一癖も二癖もあるクリスマス映画を3本選んでみました。(定番のおすすめクリスマス映画も何本か最後にあげてます) 初級編『バッドサンタ』 告白するが、これは本当にさきほど観た映画。題名通り、酒と女に溺れる、どう…

バートンフィンク ツイートまとめ

【バートンフィンク】コーエン兄弟の映画ということでやはり非現実的な要素が急に入りこんでくる奇想天外な映画 これで終わり!?と思うような結末だったけれど、おそらくあれはハッピーエンドだと解釈してる。「部屋に閉じ込められた」状態下にある中で、唯…

レノン作品『ハッピー・クリスマス』は反戦歌?副題も誤訳? 

『本当は怖いビートルズ』シリーズの番外編として、クリスマスソングの定番である、ジョン・レノンの『ハッピー・クリスマス』を取り上げる。 今回は、怖いというよりも、深いと表現する方が適切かもしれない。 John Lennon - Happy Xmas [War Is Over] Lyri…

Weekly Selections (12/15/2014) 『ゴーン・ガール』他

『ゴーン・ガール』 ネタばれせずに、どうやって紹介したらいいのか分からない映画。 フィンチャー監督が、また心理的不安をとことん煽ってくる。何でR15指定なのかもそのうち分かります。 映画『ゴーン・ガール』予告編 - YouTube鑑賞後に、上の予告編を…

フィールド・オブ・ドリームス(インターステラー元ネタ)父子の仲を野球で!

インターステラーの元ネタでもある『フィールド・オブ・ドリームス』。時折テレビで放映していることは記憶していたが、敢えて見るほどの映画だとは思っていなかった。ところが、意外に良作だった。原作小説の方は未読だが、アメリカ的な要素を非常に備えて…

今日の一曲

Billy Joel - Everybody Loves You Now - YouTube

紙の本⇔スマホ議論へのアンサー

たまたま読書に関する記事をツイッターで見つけた↓ 広がる“読書ゼロ” ~日本人に何が~ 広がる“読書ゼロ” ~日本人に何が~ - NHK クローズアップ現代 現在学生の立場からすれば、読書をする習慣は受験が終わってしまって、もうついていない人が多いと思う。…

『アバター』~強い女性にあこがれ続ける監督だが、その本質は?

今回取り上げる映画『アバター』は、その記録的な興行収入や、CGI論争(登場人物のほとんどがCGならば、役者は要らないのではないか、という議論)が注目の中心であった印象があるが、今回は、監督・脚本を努めたジェームス・キャメロンの作家性に着目…

アタック・ザ・ブロック~不良少年vsエイリアンの血みどろバトル

『アタック・ザ・ブロック』 サクッと見れる一本。2011年の英映画(ぜんぜんアメリカ映画じゃないです、すみません・・・)。 エイリアンが南ロンドンを襲って、不良少年たちが立ち向かう話。 当初は、どうも感情移入できない、「がきんちょども」。ただ…

インターステラー徹底解説!

インターステラーについての解説(感想というよりも)をここではしたいと思います。 ネタバレ注意!!一問目からガンガンネタバレするので!!

Weekly Selections (11/29/2014) 『インターステラー』『6才のボクが~』

『6才のボクが、大人になるまで。』 映画『6才のボクが、大人になるまで。』予告編 - YouTube (原題:Boyhood. 少年期の意) 邦題は最悪だけど、映画自体は、かなりの傑作。主人公の男の子が12年間というリアルな時を経て成長していく様子が、不自然のな…

映画史に残る映画の脚本とは?

映画館を観るものを決める際、DVDをレンタルする際、大半の場合は、主演俳優・女優だとか、監督だとかを判断基準にすることが個人的には多いのですが、最近よく思うのが、「演出も大事だけど、とりあえず話の筋が面白ければ何とかなるのでは」ということ…

ショート・ターム 後編 ネタバレあり

Short Term 12(ネタバレなし・前編) - アメリカンにアメリカ映画を観る! Short Term 12(ネタバレなし・前編) - アメリカンにアメリカ映画を観る! ↑の続きです。 ネタバレありです。

Short Term 12(ネタバレなし・前編)

昨日、『ショート・ターム』を観てきた。 原題はShort Term 12。Short termは”短期”の意で、12は12ヶ月のことを指す。Short Term 12は家庭内の問題を抱える短期の施設のことだ。 細かいことには触れないが(ネタバレ含む感想はまた後日)、かなりの良作…

Woody Allenなるものを求めて~『ミッドナイト・イン・パリ』論

今回は、5000字近い論考なのですが、大学の授業で書いたものを少し修正したものです。 ”Midnight in Paris”は、ウディ・アレン監督の41作目にして、最大のヒット作となった。作品は、アカデミー作品賞にノミネートされ、脚本賞受賞に輝いた。映画評論家…

Weekly Selections (11/09/2014) 『反撥』・『映画術』・星野源

今週気に入った映画、本、音楽を一つずつ挙げてみたいと思います。 ・FILM ロマン・ポランスキー監督『反撥』 repulsion TRAILER - YouTube ロマン・ポランスキー監督の作品にはずっと興味があったものの、町山智浩氏の『バートン・フィンク』の解説(映画そ…

映研作品感想まとめ

この前の大阪大学での学園祭で見させてもらった阪大映画研究部の作品の一部の感想をツイッターで上げたので、それの加筆修正をここに転記します。 一本目 "HERO" 自分の生き方に悩み、ヒーローへの願望を抱く一大学生がある日超能力を得る。ただ、本人が望ん…

Weekly Selection(10/13/2014) 音楽、映画、本あれこれ

今週気に入ったものを適当に挙げていきたいと思います。 ・町山智浩氏による『天才マックスの世界』解説 奇想天外な設定と、無数に飛び交う名画へのオマージュ、そして監督ウェス・アンダーソン節全開のカメラワーク。全てをあわせてみると、これはアンダー…

「本当は怖い」メリーポピンズ 

『メリーポピンズ』は、すごく今でいう女性差別的な映画だった!?。。。という内容の記事読みました。ちょっとまとめてみます。http://t.co/vswvhW7NJt— アメリカンに映画を観る! (@ykondo457) 2014年9月26日 メリーポピンズがそもそも乳母として、バンク…

オールド・ボーイ(オリジナル)は実は・・・・・・の変奏曲だった!

(ネタバレ注意!!) 日本のマンガを原作とした、韓国発の衝撃作・・・とでも言えば、いいだろうか、この映画はご存知の方は多いと思うが、見る者に強烈な印象を与え、不快感を押し付けることも辞さない映画だ。 この映画の魅力的な点をいくつか挙げるとす…

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー~推測元ネタ集

Imdb(インターネット・ムービー・データベース)で堂々のスコア8.6を記録中のガーディアンズ・オブ・ギャラクシー。8点台の映画はかなりの名作ぞろいなのだが、その中でも8点台後半というのは(補正後は8.4)誰もが認める傑作ということになっている。 そん…

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー~銀河規模の負け犬賛歌!

早速映画館へ足を運んで観た、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー! ダメダメな連中が大宇宙を舞台にして、活躍!っていう、単純明快なプロットだったが、(時系列もそのまんまだし)とにかく「楽しい」映画に徹していたのは大いにありがたかった。観客もそ…

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー つぶやきまとめ

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、昼の回では満席!(舞妓はレディとかLUCYも満席続出だった)有名キャラ一人もいないのに、あの満足感はそう得られない!— アメリカンに映画を観る! (@ykondo457) 2014年9月14日 おバカな札付きの連中が、力を合わ…

ビルボードHOT100を斬る!~テイラー・スウィフトと大ヒット中のぽっちゃりちゃん賛歌

最近、アメリカで何が売れてんのかな~とビルボードチャートを眺めることが増えた。トップ10の曲から好きな曲が2,3曲でもあればいい方なのだが。 9月20日の週で、シングルチャート全米2位を記録したはテイラー・スウィフトのShake It Off。個人的に…

TOKYO TRIBE ~2時間分のアトラクション!

TOKYO TRIBEを西宮のTOHOシネマズで観てきた。梅田では上映していないし、まだ一週目なのに一日二回しかやっていないのには、若干驚いたが、これが園子温監督作品史上、最大のヒット作らしい。けれども、劇場自体は70席しかないし、入ってたのも12人…

ディパーテッド徹底解説・分析

観る機会を逃がしてばかりで、ようやく今日観ることができたマーティン・スコセッシ監督による『ディパーテッド』。香港映画のリメイクということだが、アイリッシュ・マフィアvs マサチューセッツ州警という見事な犯罪映画になっている。 ディパーテッド [B…

恐怖の報酬~アメリカン・ニューシネマ的ロードムービーとして観る

『恐怖の報酬』(英:The Wages of Fear、仏:Le Salaire de la Peur;1953年)を大分前に午前十時の映画祭で見た。 恐怖の報酬 HDニューマスター版 [DVD] 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2011/05/28 メディア: DVD クリック: 3回 この商品を含むブロ…

愛すべきおバカ映画 その4 サウスパーク無修正版 15年経っても同じかよ!

ええと、正直な話、僕が中高アメリカで暮らしていたとき、サウスパークというTVのコメディシリーズの存在は知っていましたが、どうしても好きになれない作品でした。 あの大ヒット『TED』のクリエーターである、セス・マクファーレンが生んだ、TVシリ…

ウルフオブウォールストリート~全てがハイボルテージ!

さて、もう語りつくされた(気がする)ウルフ・オブ・ウォールストリートですが、一言でいうと、「全てが過剰」な映画です。カネという実体のないものに溺れ、性欲を満たし、ドラッグをキメることくらいしか考えていない、野獣たちが集まる主人公のベルフォ…