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アメリカンに映画を観る!--- 洋画見聞録

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

2023年5月の3本 『それでも私は生きていく』他2本

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:Volume 3』

ykondo57.hatenablog.com

 

クリード 過去の逆襲』

ykondo57.hatenablog.com

 

『それでも私は生きていく』

Un Beau Matin | film | bioscoopagenda

 劇場で見た初めてのミア・ハンセン=ラブ監督作になった。前作の『ベルイマン島にて』では、自身の経験を反映させた主人公の夫婦生活を、映画創作のスランプやイングマール・ベルイマンという巨匠だが女性問題も多かった監督のペルソナと重ね合わせて描く充実作だったが、今回はフランスに拠点を戻し、主人公の父の介護と、再び芽生えた恋愛とを描く物語である。ピリッとタイトに110分程度にまとめている感があり、上手く話をまとめられない脚本家・監督なら2時間超えしていてもおかしくないような気はした。また、原題は Un Beau Matin (英:One Fine Morning)であり、つまり「ある晴れた日」という意味である。この一見ポジティブな言葉が誰の言葉であったのか知ると本作の深みもより一層確かになる。