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アメリカンに映画を観る!--- 洋画見聞録

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

2023年8月の3点(『バービー』『あしたの少女』『ソウルに帰る』)

 『バービー』グレタ・ガーウィグ監督、アメリ

Movie Barbie (2023) 4k Ultra HD Wallpaper

真っ直ぐに語られるフェミニズム的メッセージ、往年の名作へのオマージュやパロディ、そして何よりも観客を笑わせてくれる要素を持つ娯楽大作にして、長編は3本目のグレタ・ガーウィグが世に問うた現時点での最高傑作。

 

『あしたの少女』チョン・ジュリ監督、韓国

2部構成で時間をかけて語られる主人公たちの人生が心に刺さる。後半で想定されうる「謎解き」には抑制的だ。だがどこに行っても大きく画面に広がる、とあるものが問題の根深さを鋭く物語る。

 

『ソウルに帰る』ダヴィ・シュー監督、フランス、ドイツ、ベルギー、カンボジアカタール

A woman in a car peers out the window. Lights are reflected on the window.

フランス映画としても、韓国を舞台にした映画としても大変興味深い、さすらい人の物語。最後までどこに向かっているのか分からない主人公の旅に気付けば見入っていた。