『メリーポピンズ』は、すごく今でいう女性差別的な映画だった!?。。。という内容の記事読みました。ちょっとまとめてみます。http://t.co/vswvhW7NJt
— アメリカンに映画を観る! (@ykondo457) 2014年9月26日
メリーポピンズがそもそも乳母として、バンクス家を訪れたのは、バンクス夫人が、女性の選挙権運動に熱心で(舞台は1910年代のイギリス)、子どもの面倒を見るのには忙しすぎるから。一家の主であるバンクス氏が”わざわざ”子育てに干渉しないといけないということになった訳です。
— アメリカンに映画を観る! (@ykondo457) 2014年9月26日
原作版のメリーポピンズは、上流階級のロンドン文化に溶け込もうとする、下流階級の不器用な乳母さんとして描かれているそう。一方、映画版だと、完璧な乳母さんとして、きちんと自らの役目を果たしているのに、子どもたちにさよならも言われずに、「これでいいのよ」と言って去っていく。
— アメリカンに映画を観る! (@ykondo457) 2014年9月26日
バンクス氏は、彼は彼で結構仕事に束縛されている可哀想な存在なのですが、生き方を変えようとしたら、それが昇進という形であっさりと報われる。子どもの心の叫びに耳を傾けようと全然してこなかったのに、男性はすんなりと”報酬”を(分かり易い形で)得ることに。
— アメリカンに映画を観る! (@ykondo457) 2014年9月26日
投票権がどうたらと家庭内で話すのが、うっとうしがられるので、そういった話を避けてきたバンクス夫人は、最終的には「女性に投票権を」と書いてあるたすきを外して、それを子どもたちの凧の足に使う!
— アメリカンに映画を観る! (@ykondo457) 2014年9月26日
町山さんの解説で、メリーポピンズは、実は”バンクス氏の苦悩とそれからの脱却の話”だという内容の説明をされていた記憶がありますが、つまりそれは、女性の立場から見れば、結構辛い映画でもある訳です。
— アメリカンに映画を観る! (@ykondo457) 2014年9月26日
ディズニー映画としては意外かもしれませんが、ウォルト・ディズニー氏自身が、第二次世界大戦では、ドナルド・ダックがヒトラーをこてんぱんに懲らしめる、プロパガンダ映画を量産していたごりごりの愛国者ですから、今から見て、”政治的に正しくなくても”おかしくはない訳です。
— アメリカンに映画を観る! (@ykondo457) 2014年9月26日
ただ、なんだかんだいって、結構好きな映画の一つではあります。「雨に唄えば」も個人的にはかなり好きな映画ですが、主人公を演じるジーン・ケリーの女性の扱い方は結構ひどい。それでも、映画的に素晴らしいところは他の面ではある訳で。
— アメリカンに映画を観る! (@ykondo457) 2014年9月26日
補遺:
何年も前にこの投稿を書いていたときにはまさかメリー・ポピンズの続編が公開されるとは夢にも思っていなかった。個人的には、別の続編としての称号を得るべきはNetflixで絶賛配信中の近藤真理恵による番組『KONMARI~人生がときめく片付けの魔法~』だと思っている。お恥ずかしいながら第一話のみを見ての感想になってしまうが、どこからともなくやって来た日本人女性が、これまたとあるアメリカの一家族の片付けをサポートするという枠組みを持つこの番組において、KonMari(と忘れてはならないもう一人のMarie、同時通訳者飯田まりえ)は、彼らの物理的な「家」(house)だけでなく、家族が形成する精神的な意味での「我が家」(home)を「建て直す」。これは本家メリー・ポピンズが、バンクス家において達成したことと明らかに呼応する。
極め付けは、二人が訪問先に向かう際、雨が降っていて傘を差さざるを得ない状況が生まれていたこと。まさかの二人一組での「メリー・ポピンズ」的瞬間だった。
関連記事:
「本当は怖いビートルズ」Track 02 村上春樹・ビートルズの『ノルウェーの森』は”森”じゃない? - アメリカンにアメリカ映画を観る!
アナと雪の女王~ヒットの原因とは?? - アメリカンにアメリカ映画を観る!