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アメリカンに映画を観る!--- 洋画見聞録

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

2023年3月の2点:『ライ・レーン』『キル・ボクスン』

 3月は注目の劇場公開作が多すぎていつもの3本に絞れなかったので、あえて配信のみの新作2本にしました。

 

『ライ・レーン』(2023年・英国、レイン・アレン・ミラー監督)


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 新作のラブコメ(rom-com)映画が配信公開されるのが割と増えてきたかと思う。そこでジャンル映画の常というべきか、数が増えると玉石混交になりがちな印象は否めないものの、この映画はそのジャンル特有のお約束は踏襲しつつ、南ロンドンの若い黒人の男女の24時間を描いたという設定自体がとても良いし、会話はチャーミングだし、音楽の使い方は効果的だし、他の演出もなかなか気が利いていて心温まる話になっていた。そして83分でスパッと終わる潔さも素晴らしい。

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『キル・ボクスン』(2023年・韓国、ピョン・ソンヒョン監督)


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 アメリカには『ジョン・ウィック』があり、日本には『ベイビーわるきゅーれ』があったところに、韓国は『キル・ボクスン』で来た! さっきの83分と比べると、137分(本編自体は130分くらい)はとても長いが、この間まで同じく(日本では)ネットフリックスで『イルタ・スキャンダル』に主演していたチョン・ドヨンが殺し屋&シングルマザーを演じていて、その二重生活で苦労する様を描くには必要な尺だったのかなとは思う。アクションの凄さは期待を裏切らず、家族の関係(これは敵の方も然り)をしっかりと描く感じは想像以上だった。

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