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アメリカンに映画を観る!--- 洋画見聞録

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

海外だとスター・ウォーズシリーズの最高傑作は何なの?

 もうエピソード7の公開まで一か月切った今ですが、スター・ウォーズ旧3部作及び新3部作の内どれが最高傑作とされているのでしょうか。Imdbという英語圏最大の映画レビューサイトから探っていきたいと思います。

ざっくりとリストアップしてみると、以下の通りです:

『エピソード5:帝国の逆襲』(10点満点中)8.8点 

『エピソード4:新たなる希望』8.7

『エピソード6:ジェダイの帰還』8.4

『エピソード3:シスの復讐』7.7

『エピソード2:クローンの攻撃』6.7

『エピソード1:ファントム・メナス』6.5

 

 御覧の通り、旧3部作の評価の方がはるかに高いというのがコンセンサスのようです。このサイトは、一般観客が個別に10点満点中何点か評価していくスタイルを取っていて(1点刻み)、投票数のばらつきは見られます。例えば、最低評価のエピソード1は47万票近くあるのに対して、エピソード4は80万票強が投じられています。票の多さにも、人びとの評価が反映されていることが分かります。

 ちなみに、8点台後半は、IMDbのサイトにおけるオールタイムベストの上位(『帝国の逆襲』は12位、『新たなる希望』は19位)にランクインするほどの傑作映画とされており、逆に6点代となると、毎年大量生産されるおバカアメリカンコメディの平均的な作品と同じくらいの評価で、完全に駄作とは言わないまでも、多くは期待できない点数になります。

 個人的には、新3部作の方が好きかもと言えるくらいですが(単純にCGの技術が上がってアクションシーンに見ごたえがあると子供なりに思えただけかもしれませんが)、たしかに今見ても旧3部作もかなり面白いとは思っています。

 というか、そもそもスターウォーズシリーズは、今の若者世代のハリーポッターのようなもので、とりあえず皆だいたいの話は知っているがゆえに、他の映画にも、オマージュあるいはパロディーの形を取って、頻出してきます。日本映画に、「サザエさん」や「ドラえもん」のネタが出てくるようなものです。知っていないと、アメリカのコメディ映画で笑えないシーンが案外出てくるもので、なかなか辛いものがあったりもします。

 そういった文脈で語られることの多い本シリーズですが、少なくともエピソード5、エピソード3が、各3部作の中でも最高傑作とされており、どうも楽しい冒険活劇ものである認識の強いこの映画ですが、その中でも悲劇モノの方が、映画ファンからは評価が高いようです。個人の意見としては、『帝国の逆襲』が最高傑作かどうか、断言できませんが、このIMDbのデータはかなり興味深いデータだと思います。