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アメリカンに映画を観る!--- 洋画見聞録

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

2025-01-01から1年間の記事一覧

『名もなき者』と併せて見たい(偽)音楽伝記映画

先日ジェームズ・マンゴールド監督、ティモシー・シャラメ主演『名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN』を見た。言わずと知れたミュージシャンボブ・ディランが、文字通り名もなき者から大スターとなるキャリアの最初の5年間を描いた映画である。アメコミ映画『LO…

『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』と『キャット・パーソン』:ハリソン・フォード像の表象について

『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』を見てきた。レッド・ハルクを予告編だけでなく、ポスターでも大々的に宣伝してしまうのは若干ネタバレ気味ではないかとか、アメリカの艦隊にミサイルまで発射するやたらアグレッシブな日本の描写はど…

2025年1月の3点(『ビーキーパー』『嗤う蟲』『トワイライト・ウォリアーズ』)

『ビーキーパー』デヴィッド・エアー監督、アメリカ・イギリス合作 とりあえず新年早々にこういう映画を見るのは縁起が良い?ということで↓の投稿に書いた。 ykondo57.hatenablog.com 『嗤う蟲』城定秀夫監督、日本 田舎でのスローライフを求めて移住してき…

『リアル・ペイン』おかしな二人と石

『リアル・ペイン~心の旅』は、『ソーシャル・ネットワーク』でマーク・ザッカーバーグを演じ、『ゾンビランド』でゾンビだらけの日常を生き抜く主人公を演じたことでもお馴染みのジェシー・アイゼンバーグの長編第二作である。アイゼンバーグ演じるデヴィ…

『ナイトビッチ』獣になった主人公、そしてあのラストの解釈

マリエル・ヘラー監督、エイミー・アダムズ主演の『ナイトビッチ』を見た。アメリカで劇場公開されたので、日本もあわよくば、と思っていたのが残念ながら配信スルーとなってしまった作品で、ジャンルとしてはホラー要素も若干入ったコメディドラマ(いわゆる…

『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』トランプをめぐる師弟もの

一文にまとめてしまえば、師匠を足蹴にする冷徹な一人の(つまらない)ビジネスパーソンが生まれるまでの話である。もちろん、自分がこの映画を見ることにした一因には「題材が今の大統領だから」ということはある。しかしながら、劇映画から史実について何…

在宅鑑賞日記⑧ テレビで映画を部分的に見ることについて

某日 『マッドマックス』(1979年)がテレビでやっていた。お恥ずかしい話ながら、シリーズ一作目の本作を実は最後まで見たことがなかったので、これを機会として後追いで通して全編を見たのだが、この決してスカッとしない復讐が『フュリオサ』に引き継がれて…

『ビーキーパー』荒唐無稽でも面白い映画は世の中にたくさんある

つくづく思うのだが、アクション映画について語る的確な言葉を探すのに苦労する。苦労して結局見つからないことがほとんどだ。大抵の場合、脚本のすばらしさゆえにそのアクション映画について語りたくなるわけではないので、結局アクションシーンをうまく表…

2024年の10本

2024年は旧作を含めた84本の映画を劇場で鑑賞することができた。その中から選んだ10本を鑑賞順に列挙したのが以上のものである。 (A) 三宅唱『夜明けのすべて』(日本) (B) ソ・ウニョン『同感 時が交差する初恋』(韓国) (C) ジョージ・ミラー『マッドマ…