試写会でクリント・イーストウッド監督『アメリカン・スナイパー』を見て来た。
まだ公開前なので、内容の詳述は避けるが、全体の感想としては素晴らしい映画だった。
とはいっても、迫力ある戦闘シーンを見て高揚感たっぷりに映画館を出たとか、楽しかったと言えるような映画では全くなかった。正直、結構落ち込んだ。
実在の”伝説”とも言われた米軍狙撃手のクリス・カイルが主人公のこの映画は、一見戦争映画、あるいは人間ドラマだとカテゴライズできそうなものだが、これはむしろ心理スリラー、もっと言えばホラー映画だ。
イラクの戦地へ向かう度に激化していく戦闘シーンはもちろん迫力あるものだが、目のつけどころとして、アメリカへ帰国するものの、”心ここにあらず”のカイルの心理描写に注目して観るといいと思う。小道具や、カイルの細かな表情が戦争によって破壊されてしまった人間性を如実に表しているのだ。
とにかく、おススメの映画。
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ソルジャーボーイ鑑賞ノート - アメリカンにアメリカ映画を観る!