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アメリカンに映画を観る!--- 洋画見聞録

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

Weekly Selections (11/09/2014) 『反撥』・『映画術』・星野源

今週気に入った映画、本、音楽を一つずつ挙げてみたいと思います。

・FILM ロマン・ポランスキー監督『反撥』


repulsion TRAILER - YouTube

 

 ロマン・ポランスキー監督の作品にはずっと興味があったものの、町山智浩氏の『バートン・フィンク』の解説(映画その他ムダ話)で、その作品のベースになった一作として挙げられていたので、観てみた。

 内容としては、姉と二人暮らしの主人公は、その美貌のゆえに、男性から注目の的であるが、どんどん男性不信に陥る、もっと言えば、自分の中に目覚めてきた「女性性」を恐れるようになる。

 いわゆる心理スリラー・ホラーなのだが、その演出がかなり興味深い。壁から突然出てくる男性の腕、壁にできる大きな亀裂など、現実と妄想が入り混じっていき、最終的にはその恐怖が爆発する過程が恐ろしい。

 

・BOOK 塩田明彦『映画術 その演出はなぜ心をつかむのか』

  実際にこの映画監督の作品は見たことがないのだが、この本はかなり面白かった。講義を文字起こししたものなので、読み易いし、そのトピックも結構斬新。

 見たことのない邦画に対する知識も少しは得られただろうし、実際見たくなった。映画に対する見方がまた少し変わったように思う。

 とりわけ観たいのはフリッツ・ラングの一連の作品。

 

・MUSIC 星野源の一連の楽曲

 最近、リラックスして聴ける音楽を探していたのだが、後輩のおかげでどんぴしゃなものが見つかったと思う。

 インストバンド"SAKEROCK"のギタリストでもある彼は、シンガーソングライターとしても活動を続けていて、今回聞いたのは後者の方。

 まだ彼のカタログ全てをじっくり聞いた訳ではないが、無駄な装飾を省いたアコースティックな曲と、ショー・ミュージックというか、ボードビル的な賑やかな曲とのバランスがいい。直球ロックでなくて、ジャズ・フォークの要素も混じっている曲が聞きたい時期にぴったりの一連の楽曲だ。

 


星野 源 - 夢の外へ 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】 - YouTube

 (もちろん、彼は園子温監督の『地獄でなぜ悪い』で、『スカーフェイス』並みの暴れっぷりを披露してくれた彼です)