ブルースブラザーズといえば、見たことはないけれど、耳にしたことのあるタイトルかとは思う。これは個人的に相当、派手なおバカ映画だと思っている笑
ただ、アクションシーンと音楽に関しては、一級品のものを見せてくれる。それがこの映画の一番の魅力である。
あらすじ
黒い帽子に黒のサングラス、黒いネクタイに黒のスーツという、全身黒づくめのジェイク・ブルースとエルウッド・ブルースは、ちぎりを交わした兄弟分。そのブルース兄弟が昔世話になった孤児院が、窮地に陥った! 彼らは孤児院を救おうと、かつての仲間を集めて“ブルース・ブラザース・バンド”を再結成し、そのコンサートの利益を孤児院に寄付しようとするが……。
allcinema ONLINEより一部引用 http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=20555
ストーリー自体は至ってシンプル。どんでん返しもある訳ではない。
しかし、前述したように、アクションシーンへの力の入れ方は尋常ではない。
ショッピングモールへと、車ごと突っ込み、ショーウィンドウを突き破り、店をぐちゃぐちゃに破壊しつくすという過激なカーチェイスシーンは圧巻だし、
Mall Chase - The Blues Brothers (2/9) Movie CLIP ...
クライマックスでは、たかが車一台のために、何十台ものパトカー、何百人もの警察官、しまいには戦車まで出てきて、街中がパニック状態になる。文字化してみても全く伝わらないとは思うが、是非映画で確認していただきたい。
しかも、爆発も滅茶苦茶多い。スターウォーズ旧3部作でレイア姫を演じ、有名になったキャリーフィッシャーが、なぜかブルース兄弟を追い回していて、建物ごと彼らを葬ろうとする役で主演している(笑)彼女のバズーカやらなんやらで派手にタンクローラーが大爆発を起こしたりで、これこそおバカコメディ映画の真骨頂だ。
(ちなみに、このお約束をパロディ化したのが、21ジャンプストリートだ。これもまた傑作おバカ映画だといえよう)
ちなみに、音楽に関していえば、この映画は大真面目である。バックバンドは実際のミュージシャンたちで、このメンツでブルースブラザーズのツアーまで実施している。
ゲストミュージシャンも、ジェームズ・ブラウン、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリンなどなど、超大物の黒人ミュージシャンが勢ぞろいしている。
決して手は抜いていない、徹底したおバカ映画である。
単におバカなことを、凡庸に描くのは芸がない。それだと、観客もそのレベルの低さに辟易してしまう。自分たちの描くことのおバカさを自認した上で、それを徹底して、真剣に実行に移すことで、良質なエンターテインメントが出来るのではないか。