8月前半はやはり第二次世界大戦関連の特集が数多く放送されていた。そのころに読んでいた本を挙げてみる。理由は、あまり歴史関連の本を普段読まないのだが、この時期くらいには読もうと思ったからと、池内紀の『ヒトラーの時代』に対する指摘がtwitterで話題になっていたから。
https://note.mu/grossprinzessin/n/nd90a488cb3ed
その際に、ナチス、ヒトラー関連の推薦図書として挙げられていた三冊が以下のもの。
ヒトラーが権力の階段を昇り詰めるまでを把握するのに適した本。敗戦への道筋よりもそれまでの過程を事細かに紹介している印象。
ナチスの戦争1918-1949 - 民族と人種の戦い (中公新書)
- 作者: リチャード・ベッセル,大山晶
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2015/09/24
- メディア: 新書
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こちらは未読だが、新書としてはかなりの情報量。
こちらは再読。そもそもヒトラーの演説は絶大な影響力を持っていた、という一般認識を持っている人は多いと思うが、その演説のレトリックがどういったものだったのか、そしてその力がいかに衰えていったのか、という点を論じているのがこの本。端的に言えば、我々はヒトラーの演説力をあまり分からないまま神話化してしまったということになる。
こちらは、岩波新書の新刊。丁度著者のsession-22の出演も決まっているようで、またこちらも聞いてみようと思う。
PR誌「ちくま」の広告でこの本が挙げられていたので、ささっと読んでみた。
戦略と戦術との違いは、結構参考になったものの、今回挙げた本の中では一番響かなかったかもしれない。
(ちなみに、戦略と戦術の違いの箇所を読んでいると、いかにビジネスの世界における「軍事メタファー」の使い方がいい加減かよくわかる。余談になるが、何で経営を戦国武将から学ぼうとするのか。資本主義における競争は戦争ではないし、社員は兵士じゃないぞ。その発想の危なっかしさに気づけていないようでは一人前の経営者になれないと勝手に思っている)