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アメリカンに映画を観る!

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

『ソウル・サーチング』(ソウルへGO!, Seoul Searching)

 友人に勧められてNetflixにて鑑賞。外国で生まれ育ったティーンが80年代の韓国でサマーキャンプに参加する群像劇。一癖も二癖もある人たちが、盛大にハメを外してバケーションを満喫する中、徐々に自分たちが隠してきた側面も見せるという展開はアメリカ青春映画の王道パターンだが、それをオールアジア系キャストでやっているのは新鮮だし見ごたえがあった。「この(ネット)世界の片隅」に見つかる良作であることは間違いない。


Seoul Searching - Official 15 Second Movie Trailer HD - Trailer Puppy

 2015年公開の本作は最近の80年代リバイバルの流れを汲んでいる。そして我々はジョン・ヒューズがあくまでも80年代当時に生み出した映画内世界にノスタルジックな形で生き続けている。80年代なるものは、Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス』、大ヒットホラー映画『IT』、Netflixオリジナル映画『好きだった君へのラブレター』、あるいは日本での上映が待たれる『バンブルビー』など、枚挙に暇がないほどの作品に回帰している。

 このブログが何度も引き合いに出している『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が、50年代(つまり1985年→1955年)を一種の牧歌的時代として描き直しているように、80年代リバイバルはやはり30年前の時代をどこか懐かしんでいる。未だに80年代のポップカルチャーについてどう思えばいいか自分であまり分かっていないが、少なくとも今の映画に当時の古いジェンダー観や人種的偏見を無批判に持ち込むのだけはやめてほしいなあと思う。