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アメリカンに映画を観る!--- 洋画見聞録

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

Letterboxdのスタッフ・セレクション(2021-08-16時点)

 去年から使い始めているLetterboxdは、運営スタッフの「6選」が随時更新されている。更新時期をあまり把握できていないのだが、変わるたびにメモしている。

CREW PICKS

 

今日の時点では上記の通り。劇場にて上映中か、近日にストリーミングが始まった作品が6本選ばれている。コメント等は一切ないので、なぜこの6本なのかはただ推察するしかないのだが、結構新作を選ぶ参考にしている。

左から『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』『Val』『The Green Knight』『フィアー・ストリート Part 2:1978』『Pig』『Zola』となっている。

『Val』は俳優ヴァン・キルマーが40年間自分で撮った映像素材やインタビュー映像を元にしたドキュメンタリーで、日本での配信は未定のようだ。アメリカではアマゾン・プライムで視聴可能なので、しれっと日本でも配信が始まるような気はするが。

 『The Green Knight』はデイビッド・ロウリー監督による新作。アメリカでの反応を少し見る限り、物語の本筋はあまりよく分からない一方で、かなり目を見張るような映像体験のようではある。「分からないなりに没入」できるかで好みは分かれるよう。

『Pig』はニコラス・ケイジの新作で、近年ベストの名演との声も多いようだ。2018年の『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』のときも似たようなことを見た気がする。

Zola』はTwitterの連投ツイートを初めて原案とした映画らしい。こう説明してしまうと、その源泉の奇抜さ優先の映画と思われてしまうが、かなり評判が良い作品で、この6本の中で一番見てみたい映画ではある。

 この6本の中で今すぐ配信で見ることができる映画はネットフリックスの『フィアー・ストリート Part 2:1978』で、三部作の中でこの作品が選ばれているのが結構意外だった。この映画は、1970年代のスラッシャー映画という枠組みの中に、超自然的な要素やクイアな要素があるし、その上で本作のテーマにはシスターフッドや「ファイナル・ガール」などの概念に捻りを加えたものがあった。個人的にはこの3部作の中では一番弱い気もしたが、独立した作品としてはこれが一番おすすめだと思う。