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アメリカンに映画を観る!--- 洋画見聞録

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

テネットの理解を諦めた人へ 

 クリストファー・ノーラン監督の新作『TENET テネット』は、恐らく2020年下半期唯一の超大作映画となりそうだが、それ以上に本筋を理解できない映画だったと思う。

[SPOILERS] Tenet Timelines Diagram with Relative Time vs Relative Age : tenet

 上記のタイムラインで一応説明はつくのかもしれない。ただ、個人的には、難解だからダメだとか、本作の本質を理解できたから褒めるだとか、そういった考えは捨ててしまいたい。単純に久しぶりにスペクタクルとしての映画を観たような感覚を覚えたことだけははっきりと言える。

 一番読んでいてしっくりきた評論は↓

www.asahi.com

映画館で何度もマスク越しに吹き出してしまったことを思い出した。特に謎の男が必死にハイハイしているのには笑うしかなかった。

 

 

 また、複雑なプロット構成とは裏腹に、背景を持たない「白紙状態」の黒人男性を主人公を据えたことの意味について論じているのが↓

 

saebou.hatenablog.com

 あと、英語圏の映画SNSであるLetterboxdのレビューも面白い。テネット大喜利状態である。例えば↓では

letterboxd.com 

 

 

hello my name is christopher nolan, welcome to masterclass

today I will be discussing how I add emotional depth to my characters

first I add woman
then i add child

and we're done!
thank you for watching

(訳注:有名人が講義してくれるマスタークラス(youtube広告などで見たことがある人もいるはず)のパロディーです)

私の名前はクリストファー・ノーランです

マスタークラスへようこそ

本日は、どうやってキャラクターに感情的な深みを与えるかということについて話したいと思います

まず女性を加えます

つぎに子供を加えます

 

 

...以上です!

ご視聴ありがとうございました