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ポークとビーンズ

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

10月の海外ポッドキャスト

 普段からラジオ・ポッドキャストを聴くことが多い。基本、映画を観ている時間よりポッドキャストを聴いている時間の方がはるかに長いと思う。10月に聞いたポッドキャストでは、例えば有名紙New York TimesStill Processing(映画や音楽など、ポップカルチャーを二人の専属ライターが語る)の最新シーズンや1619(アメリカの奴隷制が始まったとされる年から、今のアメリカを見直す、というプロジェクトの一環)が挙げられる。どちらも聞きごたえはかなりある。

 NPR(アメリカの公共放送局)のRough Translation (アメリカ人の知らない世界の諸事情を皆に分かるように"翻訳"しようとするもの)での、在日米軍の基地に暮らすある子どもの回はすごく印象に残っている。6歳児の彼は、基地での閉ざされた生活から変化を求めて、日本語が全く出来ないにもかかわらず、日本の現地校に通うことを決意する。

 ただ、今月で群を抜いて多くの人々を魅了している新番組は、人気ポッドキャストRadiolabの司会による、ソロ・プロジェクト Dolly Parton's Americaだ。ドリー・パートンと言えば、ディズニーのヒット番組ハンナ・モンタナで登場する主人公の名付け親 だったり、映画 9 to 5に主演を務めた姿を想起する人もいるかもしれない。多くの人から愛されている彼女だが(雑に言ってしまえば右の人間にも左の人間にも広く好かれているデータがあるらしい)、どうしてもジョークの対象になりがちで、あまり真剣にシンガーソングライターとして彼女の作品を検証してくることはあまりなかったらしい。そこで、彼女のインタビューを織り交ぜつつ一曲ずつ深堀りしていくことで、我々の意識が及ばぬアメリカの一面が見えてくるのだ。

 例えば、本番組は「明らかに自身の歌詞はフェミニズム的でありながら、フェミニストと言われることを本人は嫌がるのはなぜか」「大御所の男性カントリー歌手のアシスタントとして本人の番組に出演することになったが、以後どういったドラマが展開したのか」「まだ離れてもいない故郷を懐かしんでいる歌の真意とは」といった質問を提起し、丁寧に答えていく。こんな紹介文より実際の内容の方がはるかに面白いので興味のある方は是非ご一聴下さい。