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アメリカンに映画を観る!--- 洋画見聞録

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

バック・トゥ・ザ・フューチャーを振り返る

 もう終わってるじゃないか!という声もあるだろうが、時差の関係で本国アメリカはまだ21日でした。やはり一大ブームを巻き起こした有名な映画だけあって、日本は言わずもがな、アメリカのメディアは結構ネタにしているようだ。

30年後の「未来」に着いた 「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」2015年10月21日:朝日新聞デジタル

'Back to the Future' fans to get second shot at Pepsi Perfect - Oct. 21, 2015

 どこまで映画が描いた未来に追いついたかという検証が面白い。もちろん空飛ぶ車は出来なかったし(物凄い燃料が要るし、逆に事故が多発して、車が空から降ってくるのが日常茶飯事になってた・・・かも?)、カブスは今年もワールドシリーズ優勝は無理そうだ。ジョーズの19作目はもちろん映画化されていない。極小

 だが、ホバーボードや、自動に靴紐を結ぶナイキのスニーカーはどうにか実現している(しそう)ようだ。Kinectのように、何も持たずテレビゲームを楽しむことは可能になったし、メガネに映像が映るという、グーグルグラスも商品化されたし、顔の認識機能はごく普通のことになった。スカイプで首宣告(トイレにファックスはいらないと思うが・・・)も可能になった・・・まさしく『マイレージ、マイライフ』で実行寸前まで行ったことだ。決して絵空事ではない。

 もっと興味深いのは、本作の2人の脚本家は別に未来を予言することに関しては全く興味がなかったことだ。単にいい映画が作りたいから、奇抜な設定を生み出していっただけということだろう。古着からバイオエタノールを抽出して燃料とするデロリアンのレプリカまで出来てしまったのだから、むしろこの映画によって、今僕たちの生きる”い未来”は一部形作られていったところも当然あるだろう。