[PR]カウンター

アメリカンに映画を観る!--- 洋画見聞録

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

マッドマックス再訪

 幸運にも、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』DVD・ブルーレイリリース記念の試写会に行ってきた。ブルーレイ上映なので、画質の点で序盤は若干気になったものの、本作に再びのめりこむのにはさして時間はかからなかった。

 当作品に関しては、来週には始めようかと思っているポッドキャストyoutubeに3本ほど挙げた解説音声とは別のもの)の第一回は、やはり『怒りのデス・ロード』を再び扱い、結局海外では具体的にどのような観点でもって論じてこられたのか、そしてそこから更なる見方は出来まいか、と緩くもしっかりと論じていきたいと思うので(一応の試論はこちら→

 

ykondo57.hatenablog.com

 

、詳細は別の機会に譲るとして、何故か鑑賞後『スパイダーマン』シリーズを思い出した。

Spider-Man: The Movie (輸入版)

というのも、マッドマックスが、女性(もちろん男性も頑張ってますが)が四の五の言わず生存のため奮闘する話だとまとめるなら、スパイダーマンはメリージェーンあるいはグウェンが自由落下しまくってキャーキャー叫んでる話だから。『アメージング・スパイダーマン2』のことを「ミソジニ―映画」だと苦言を呈した声を個人的に知っているが、それはその作品のプロット単一の問題ではないだろう。スパイダーマンフランチャイズの作品群は、抵抗することもあまり許されぬ女性がクモ男に助けてもらうという話がプロットの原動力となっていることを考えると、悲しいが不可避なのかもしれない。

 ただ、よく考えてみれば、スパイダーマン(最初のシリーズ)を作る前に、サム・ライミ監督は『ダークマン』で女性を落として、キャーキャー(厳密にはキャーだが)言わせている。もう既にその兆候は見えていたのか。