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アメリカンに映画を観る!--- 洋画見聞録

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

アベンジャーズ 備忘録

 昨日、金曜ロードショーで『アベンジャーズ』の再放送があったので、後半だけ観た。

 たまむすびで町山智浩氏が語るように、この映画の醍醐味は、世界に点在するスーパーヒーローたちを集めて、この一癖も二癖もある連中をどうにか一つのチームとしてまとめるその過程にある。黒澤明の『七人の侍』も実は結構そういう話だったりする。じゃじゃ馬の勘兵衛こと三船敏郎と、金持ちでじゃじゃ馬のアイアンマンことロバート・ダウニー・Jr、まあ似てなくもない。

 ただ個人的に一番考えたのが、クライマックスの、核ミサイルとアイアンマンとの一騎打ち(?)の場面。S.H.E.I.L.Dは、勝手に核攻撃の命令を出したアメリカ政府の戦闘機を止めようと必死だ(「広がるであろう犠牲を食い止めるため」という口実・・・ん?)。長官がロケット・ランチャーで戦闘機を離陸直前で砲撃するんだから、危なっかしいったらありゃしない。最終的には、この核の「有効活用」により、敵陣は壊滅する。

 そして、「専守防衛」を徹底したアベンジャーズたちは、「人間兵器」として「全世界」、いや、長官曰く「ありとあらゆる世界(つまり宇宙のどこでもという意)」にアベンジャーズの恐ろしさを知らしめたと、彼らの「抑止力」を語る。続編の情報は敢えて仕入れないようにしているので、今後の展開はまだ分からないままだが、SFとは言えど、あくまでも人間の行いなので、政治チックなものはどうしても絡まってきてしまうようだ。