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アメリカンに映画を観る!--- 洋画見聞録

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

タクシードライバー的映画のススメ(『ジョーカー』を理解するために)

 マーティン・スコセッシ監督の『タクシー・ドライバー』という傑作映画がある。

 

タクシードライバー [Blu-ray]
 

 不眠症に悩まされる帰還兵トラヴィスが、狂気に陥っていく様を描いたアメリカン・ニューシネマの代表作とされている。

 『タクシードライバー』は個人的にかなり好きな映画なので、映画評論家の町山智浩氏が「あのね、この映画はタクシードライバーが元ネタになってるんですよ」といって紹介する映画はついつい観てしまう。

 という訳で、以下の二本はタクシードライバー的な(そして見ごたえのある)映画である。

 

 Big Fan (2009年)

  残念ながら、日本では未公開らしい(私はアメリカのitunesでレンタルして観ました)。地元のフットボールチームを愛しすぎて、人生それだけしかない悲しい男性の末路を描いたブラックコメディ。トラヴィスのように、この主人公は女性不信に陥っているような点も『タクシードライバー』的だなと思っていたが、まさかクライマックスまで一緒!これはびっくりでした。


Big Fan - Official Trailer [HD] - YouTube

 

スーパー!(2010)

 いまや『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーズ』で売れっ子監督になったジェームス・ガン監督・脚本のヒーロー映画。といっても、超能力も何もない、普通の中年男が主人公。自らが”法”となって、自らの街のケガレを排除していこうとする、傍目から見れば狂気的な主人公の態度が非常に『タクシードライバー』的だ・・・と思えば、これもクライマックスが一緒!こりゃあおったまげた。

 


映画『スーパー!』予告編 - YouTube