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アメリカンに映画を観る!--- 洋画見聞録

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

ガタカ鑑賞ノート

(ネタばれ注意)

ガタカ』鑑賞
予想以上に面白い。ソーラーパネルの場面など、トランセンデンスを彷彿させる場面もあるにはあるが、当作品の方が断然面白い。
 

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☆Vincentの正体は元からばれていた?
ドクターも、アイリーンも、彼の兄も感づいてはいた。
しかし、genoismに対する不満からか、良心からか、密告はしなかった
 
☆遺伝子という科学的差別の根拠に対する批判
主人公:遺伝子のせいのみで、夢を断たれていた。それゆえに、なりすましを行う決断をする
アイリーン:心臓に疾患が生じる可能性のせいで、宇宙には行けず、主人公の正体も、何となくは分かっていたが、バラさなかった。
彼も自分と同じような存在であることが分かったから?
ドクター:彼の子どももエリートになってほしかったが、遺伝的劣等性から未来は閉ざされている。そこに共感したのか?
 
批判1)科学ベースの差別はやはり人間の尊厳を侵害するものだ。
  2)科学でもって差別を正当化するのは、例えば100年前のアメリカであっても事例のあったことだ。近代・現代においても通ずる教訓。
  3)主人公が身をもって実証したように、しょせんこの遺伝子による判断も蓋然的なものに過ぎない。外れることだってある(100分の1の確率に主人公は勝った)
 
☆兄を乗り越えろ!
Chickenと呼ばれる遊びが、兄と弟との力関係を如実にあらわしている。
1)兄が勝つ
2)兄が溺れかける。負けは認めない
3)兄が負けを認める。