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アメリカンに映画を観る!

幅広く、新旧問わず洋画のいいとこ取り。記事のリクエスト等ございましたら気軽にコメントして下さい

もやもやする『ザ・インタビュー』騒動 

洋画 番外編

 もう今年が終わろうとしてるが、その中で未だに『ザ・インタビュー』についてのニュースが、主要メディアで取り上げられている。

 普段自分が観る映画というのは、古すぎたり、敢えてヒット中の邦画以外のものであったりするので、新聞や、テレビのニュースで一種の”時事問題”として報道されているのは非常に奇妙な気もした。オバマ大統領まで、「言論の自由は守るべきだ」といった内容の発言までした。

 そして、そこに来たのが、町山智浩氏の”たまむすび(TBSラジオ番組)”だ。

 


たまむすび 町山智浩 『 ジ インタビュー(The Interview)』 2014.12.23 - YouTube

 要旨をまとめると、「真剣にマスコミはこの問題に関して対応しているようだけど、その対象になっている映画は本当におバカ映画なんだよ」ということなんだろうけど、それに苦言を呈する人も少なくなかった。

 「いや、それでも言論の自由は大切だよ。何言ってんだ。おバカかどうかは関係ねえだろ」といったような意見がしばしば見られた。(はてなブックマークツイッターで”町山智浩”ってサーチしたら出てきます)

 当初、こういった批判を見て、「その考え自体は完全に間違っている訳じゃないけど、それって本人が言いたかったことなのか?」と思ってしまった。町山氏はおバカなコメディ映画は大好きだと言っても過言ではない。そのような親近感の持てる映画だからこそ、「いや、こんなおバカな映画でも、お偉いさんは真面目に擁護したがるんだね~」と、人々のシリアスな対応を茶化したかったのだろう、と僕は思った。

 そこで議論が終了していれば個人的には上手く自分にとっての落としどころを見出せたのだろう。しかし、話はここで終わっていないのだ。

 

 町山氏は、ツイッターのアカウントを消去したあと、自身のブログにこうつづっている。

とにかく、人はどんなことを言うのも自由だし、どんなにくだらない映画を作る権利も観る権利もある。

 でも、存命中の誰かを名指しして「こいつを殺せ」と言う言論の自由は、そんなに積極的に守るべきなんだろうか? 

 言った者がそれなりのリスクを背負うべきことであって、声高に「言論の自由だ、守れ」などと叫ぶようなことじゃないんじゃないか?  

たまむすびで「ジ・インタビュー」 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

 なるほど。ここまで突っ込んだ内容をラジオで言うのは少し難しかったのかもしれない。いずれにしても、この政府の手厚すぎる対応は、おかしいところがある、という主張のようだ。

 もちろん、「いや、でも言論の自由は守らないと!」と反論する声は必ずあるだろう。個人的に、ここまで騒ぎ立てるのはアホらしい気も一人のおバカ映画ファンとしては思うが、アメリカも国際問題として処理せざるをえなくなっているのも(そう対処することにした、とも言えるだろうが)、事実だろう。そこに、またネット上の批判が加わるとすごくもやもやする訳だ・・・

 しかも、ややこしいことに、当初は「ソニーをハックしたのは北朝鮮」という疑惑が濃厚だったものの、そうでもないんじゃないか、という説が浮上してきている。(たまむすびでも町山氏は言及していた)

Work begins in Japan to shield infrastructure against cyberattacks | The Japan Times(The Japan Times)

http://www.yomiuri.co.jp/it/security/goshinjyutsu/20141226-OYT8T50183.html

(読売新聞)

 たしかに、『ザ・インタビュー』が上映されるというアナウンスに、北朝鮮側は憤りの念を表した。制裁を下す話も出てはいたが、国際関係の面から見れば、北朝鮮がそれについて沈黙するとなると、上映を暗に認めることになるし、そうなれば面子丸つぶれだ。独裁政権が弱みを見せ付けるということは、プラスには全く働かない。だから、言うだけ言っておこうという算段だったのかなと当時の自分は思っていた。

 しかし、リンク先の記事にもあるように、わざわざここまでして上映を妨害させようとするのはどこか変だ。

 

 という訳で、ポイントは1)『ザ・インタビュー』の場合、そこまで「言論の自由」を主張し続けるべきなのか? 2)そもそも北朝鮮という敵国の脅威に対する「言論の自由」だったのに、もしかすると全然違うやつらにアメリカは振り回されたんじゃないか?ということだろう。

 安直な結論に行き着きたくない気はする。今のところ、どんな意見が飛んできても、どこかもやもやする。論理的にこのもやもやが解消できればまた書きます。