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「本当は怖いビートルズ」Track 04 Help! ~無視され続けてきたジョンの心の叫び

 今回は、恐らく今まで紹介してきた中でも最も有名な曲、"Help!"。


The Beatles - Help - YouTube

 同タイトルのビートルズ主演映画(ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』原題:A Hard Day's Nightに次ぐ2本目である)のテーマ曲としても知られている。

 この映画自体は、ドラマーのリンゴがたまたま手にした指輪のせいで、メンバー4人がどたばた騒ぎに巻き込まれるという、極めて典型的なものだ(一応、自称ビートルズファンではあるが、正直大した映画であるとは思えない笑)

 ただ、このテーマ曲は、曲調とは裏腹にとてもシリアスな曲だ。

 曲中で、Help!と何度も繰り返されているが、あれは、この曲を書いたジョン・レノンの心の叫びだったのだ。

 有名なイントロの部分では、

 Help! 誰かが必要なんだ

 Help! 誰でもいいって訳じゃない

 Help! 誰か必要なのはわかるだろ

 そして、Aメロ・サビでは、

 僕が今よりずっとずっと若かったころ、誰からも助けなんて絶対要らなかった

 今ではそんな日々は過ぎ去り、もう自分に自信がない 

 僕は考え方を変えて、新たな可能性を見出すことにした(opened up the doors)

 

助けてくれ、落ち込んでるんだ

君が周りにいてくれれば、助かるんだ

自分の足で立てるよう助けておくれ

どうにか、頼むから助けてほしい

と、助けをひたすら求めるような歌詞が展開していく。

 当時のビートルズは、ほぼ毎日のようにコンサートを行う多忙な日々を送っていた。

 のちに明らかになることだが、黄色い声をあげ、失神までする狂信的なまでのファンたちは、ビートルズの演奏をちゃんと聞いていない、しかもその歓声のせいでビートルズのメンバー本人が、自分の演奏がよく聴こえない事態まで発生していた。

 

 ジョン・レノンが、人気の渦の中に巻き込まれ、自分が見えなくなりかけていたのが、この時期だった。そこで、彼はこの曲を書く。

 

 しかし、所詮、形式上は、アイドル映画のテーマ曲。アップテンポでキャッチーな曲として消費されただけだ。


 この曲の手助けをしたといわれるポール・マッカートニー自身も、この曲の主人公が助けを求めるジョンであることに気づくのは、何年も後の話だったと語る。

 ジョン・レノン本人は、この曲をスローな曲にするつもりだったらしい。それであれば、メッセージも聞き手にあるいは伝わったのかもしれない。結局、ジョンの心の叫びは、受け止められることなく、ビートルズは解散を向かえる。5年後の事である。

 (スローなバージョンで、Help!をビートルズを溺愛するオアシスがカバーしています↓)

 


OASIS HELP! beatles cover - YouTube

 

 

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