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「本当は怖いビートルズ」Track 03 Yer Blues

 今回は、Yer Blues。

 いわゆるホワイト・アルバム(↓)と呼ばれる2枚組アルバムの二曲目にある、タイトル通りのブルース。

  

White Album (Dig)

 

 

 ただ、ビートルズ、曲の並べ方が悪意に非常に満ちている!(誰の判断だったのだろうか・・・)

 このアルバムのトップバッターは、志村けんの”バカ殿”でも有名になったBirthday。

 


The Beatles - Birthday (The White Album) - YouTube

 

”今日は君の誕生日なんだってねー!うん、俺も誕生日今日なんだー!”

という歌詞の(正直大した内容でもない)ロックンロールナンバー(作曲はほぼポール・マッカートニー)。

 

これに続くのが、Yer Blues (Yer=Your、お前のブルース、と言ったところか).。

「誕生日」という非常にめでたい日についての歌に後続するのが、

”Yes, I'm lonely. Wanna die.

そうさ、俺は寂しいんだ。死にてえ”

という一節から始まるこの曲なのだ。

 

 他にも、I feel suicidal (死にてえ気分だ)や、even hate my rock 'n' roll(俺のロックンロールですら大嫌いだ)などと、歌い手ジョン・レノンは言い出す。

 「生」のあとに、救いようのない「死」への願望を歌うという選曲センスには大分まいってしまう・・・

 

 今の感覚で言うと、ビートルズは、半世紀も前のバンドであるため、かなり毒の抜けた状態で現代の私たちに届いている感はある。初期のビートルズの健全な初々しい印象は若干拭えない気もする。

 ただ、彼らもロックミュージシャン。ドラッグなんて普通にやってたし、自分たちの有名曲の多くがドラッグソングで、BBCに放送禁止曲扱いにされたことなんてざらにある(後日その件に関しても、言及していく)。自分たちの表現したいことを表現した結果、奇妙な曲群がその本質を見抜かれぬまま、リスナーの元に届くこととなった。

  

 閑話休題Yer Bluesに戻る。

 この自殺衝動を歌った曲、実はラブソングでもある。

 

 Yes, I'm lonely. Wanna die.

 Yes, I'm lonely. Wanna die.

 And I ain't dead already, girl, you know the reason why. 

 それで俺はまだ死んでなかったら、”ガール”、理由はわかるだろ

 

 当時、ジョン・レノンオノ・ヨーコと交際していた(互いに、その時点ではまだ既婚者だったのだが・・・)。この曲に登場する”ガール”とはオノ・ヨーコのことで、要は、「俺が死んでないのは、お前がいるからだ」ということなのだ。

 何か太宰治の作品を彷彿させるようにも思えるが、この場合女性側があまりにもたくましすぎる。彼女のそのエネルギーでもってビートルズが解散したという説はビートルマニアにとって濃厚だが、その話もまた今度。

 


The Beatles - Yer Blues (2009 Stereo Remaster ...

 

 正直言って、Track 01 と Track 02の方がショッキングです(そろそろネタ切れかな・・・汗)

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