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アメリカンに映画を観る!

幅広く、新旧問わず洋画のいいとこ取り。記事のリクエスト等ございましたら気軽にコメントして下さい

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー~銀河規模の負け犬賛歌!

 早速映画館へ足を運んで観た、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー!

 ダメダメな連中が大宇宙を舞台にして、活躍!っていう、単純明快なプロットだったが、(時系列もそのまんまだし)とにかく「楽しい」映画に徹していたのは大いにありがたかった。観客もそれ以上それ以下のことは求めていなかったと思う。日本版の予告編だと、あまりの軽さに少し驚きを感じたかもしれないというところ。

  という訳で、いかに素晴らしい話の展開を見せていくか、について書くのはあまりにも野暮だ。

 その代わりにいいたいのは、サントラのことだ。

 

 現在大学生の自分から言えば、映画に登場する60年代後半から70年代前半の楽曲の半分くらい、当初は聞き覚えが無かった。こういう往年の洋楽のヒット曲は大好きなのだが、「ウガチャカ」とか「Go All the Way」とか、実は聞いたことがなかった。

 だから、何度もサントラを聞いて、メロディーを頭に刻み込んでから、この映画に望んだのだが、なぜか非常に懐かしい気持ちになったし、ぐっと観客の心をつかみ、映画に引き込ませるだけの力のある曲ばかりだった。

 監督自身も、自分の入れたい曲がまずあって、それをどこに入れるかは初期の段階から決定済みだったという。

 そして、ミソなのは、このサントラ、監督自身がリアルタイムで聞いた曲ではないということだ。当作品の監督ジェームズ・ガンは、1970年生まれ。60年代後半から70年代前半の楽曲を聞いたのを記憶しているとは癒えまい。

 ある意味、ジェームズ・ガン自身の「その場にいられなかった悔しさ」や「その時代への憧れ」が滲み出ている映画が完成したのだ。実際、60年代、70年代の映画を、その時代に見ることが出来なかったのは残念だったと監督自身が語っている。(今月号の映画秘宝にインタビュー載ってます)

 つまり、リアルタイムで体験してきた人々はもちろん、「その場にいなかった」今の高校生、大学生、20代の若者、その他もろもろも、十分にこの映画の世界観にどっぷりと浸かることが出来てしまうのだ、と主張したい。

 もう一つ、代わりに言いたいことが。何か宇宙大作のように思えてしまうこの映画、実はそうでもない。宇宙という無限大に広がる舞台で、展開するのは、ピーター・クィル率いる負け犬軍団が、いかにして這い上がってくるか、という話で、もっと詳しく言えば、ピーターがいかに腰抜けから卒業するかという、彼のイニシエーションの話でもある。こういう類の映画では当たり前のパターンだが、周りが本当に強がっていても、弱いところを内包しているが連中ばかりであるがゆえ、ピーターが過去を克服する(あそこですよ!手を・・・ところ!)ことはカタルシスを生み出すことになる。

(補足しておくが、作中でも、彼らは多くを失ってきた連中だと言っている。負け犬は英語でいうとloser。つまりこの言葉は多くをlose(失う)ってきた人たちという意味を含んでいるのだ)