最近、アメリカで何が売れてんのかな~とビルボードチャートを眺めることが増えた。トップ10の曲から好きな曲が2,3曲でもあればいい方なのだが。
9月20日の週で、シングルチャート全米2位を記録したはテイラー・スウィフトのShake It Off。個人的に、彼女の曲は、店で流れてるのを聞くと、心の中で「ひええええ」と叫ぶほど拒否反応を起こしそうになるのは一応言っておくが・・・笑
Taylor Swift - Shake It Off - YouTube
このPVがちょっと人種差別的だとかいわれているが、それよりも、僕が面白いと思ったのは、カントリー→オルタナティブ・カントリー→オルタナロック調になっていった彼女がここで、何だか80年代っぽくなってしまったこと。
何で80年代臭いのかな~と思ったら、(おそらく)元ネタを思い出した。チアリーダーのユニフォームを着てるところなど、視覚的な共通点も少なくない。↓
Toni Basil Show Mickey - YouTube
ちなみに、ミッキーマウスと全く関係はない。この曲を歌っているToni Basilのヒット曲はこれだけ。一発屋だ。しかしながら、彼女の本業は振り付け師だったので、単に本業に戻っただけで、大した問題はなかったとか。
完全なオリジナルはないとはよく言ったものだが、探せば根底に流れる影響くらいは見つかるようだ。
続いては、全米堂々の一位のオール・アバウト・ザット・ベース All About That Bass(珍訳:なんといってもあのベース)だ。一度聞いたら忘れられないこの声の持ち主は、メーガン・トレイナー。93年生まれのシンガーソングライターで、18歳のときに既にレコード・レーベルとの契約を結んでいたらしい。
Meghan Trainor - All About That Bass - YouTube
ベースがどうこうとか言ってるが、ベース=低音=ヒップのことで、大きな腰をしていてぽっちゃりとしていても素敵じゃないか、という趣旨の曲になっている。(全訳http://kirakiraperry.com/music/meghan_trainor/)
どこか青春映画、アメリカングラフィティのような、50年代の匂いがする一曲だ。いや、モータウンかな。
アメリカだと3人に1人だとか2人に1人が肥満(BMI30オーバー)といわれていて、世界屈指の肥満大国として名を馳せている印象があるが、さすがアメリカ、ぽっちゃりちゃん賛歌が堂々の一位までになるとはかなり感服できる。こういう曲が日本でもオリコン一位になる日は来るんだろうか。もうクリシェまみれの青春ラブソングはいらないんだが。