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アメリカンに映画を観る!

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愛すべきおバカ映画 その4 サウスパーク無修正版 15年経っても同じかよ!

コメディ 愛すべきおバカ映画

 ええと、正直な話、僕が中高アメリカで暮らしていたとき、サウスパークというTVのコメディシリーズの存在は知っていましたが、どうしても好きになれない作品でした

 あの大ヒット『TED』のクリエーターである、セス・マクファーレンが生んだ、TVシリーズ『ファミリー・ガイ』という、TEDのあの無茶苦茶なギャグ満載の世界観そのままの大人気TVシリーズがあるのですが、サウスパークに比べると、まだギャグの過激さが”可愛い”ものでした。

 サウスパークといって思い出すのは、友達「このエピソード面白そうだな」といわれて一緒にみた、「日本人が水族館のイルカを残虐するエピソード(当時は、和歌山でのイルカ漁が全米でも問題視されていた時期です。丁度 『ザ・コーブ』の時期でしょう)」とか、「スティーブジョブスがムカデ人間を再現しちゃう」とか、本当に見るに耐えないようなものばかりでした。ジョークとして笑い飛ばす以前に、払拭できない嫌悪を浴びせかけるようなものだという印象が大変強かった記憶があります。

 

 

 まあ、それでも、最近サウスパーク映画版を見てしまったわけです。

 もう15年も前の映画なのですが。

 感想としては、妙・・・に感動し、そして、変に若干落ち込んでしまいました。

 (もちろん爆笑してますよ)

 

 ストーリーは、本当におばかなんですが、白人ばかりの田舎町で(ってか歌詞で歌ってます)下品な言葉を連発する映画に感化されて、小学校で生徒が汚い言葉を連発するようになり、それを聞いたPTAは、何故か映画の製作先であるカナダに矛を向けることになり・・・・

 

 超過激な表現でもって社会風刺を続けるサウスパークですが、今回は、「言論の自由」についてです。バカにしてる対象はありとあらゆるものなのでリストアップするときりがありませんが笑

 汚い言葉を濫用する映画は、子どもに悪影響を及ぼすから、そんな映画つくるんじゃねえ、カナダ!って逆切れするPTAのおばさんたちを見ていて、まあ、連想するものはそれぞれでしょうが、例えばテレビゲームの悪影響がうんぬんとか、50年代のアメリカだと、エルビス・プレスリーのロックンロールが害であるとか。

 何か新しいものが出てくるたびその有害性を強調し続けて、物事の本質を見逃している(そんな映画一本禁止にしたところでどうにかなるものでもないし)訳です 

 そういうものを法的に阻止しようとしたところで、良いものだろうが悪いものだろうが、それを作ろうとすることは止めてはいけない、ということでしょうか。

 

 結局は、カナダと戦争を行うことになり、まあ可愛らしいアニメのタッチながら、兵隊の首はぽんぽん飛ぶし、チェーンソーまで出てきて、まさに地獄絵図。それを見たママさんたちは、「こんなものを求めていたんじゃないわ・・・」と。

ってかおせえよ!笑

 なんやかんやで、汚い言葉でもって戦争を終わらせる(まあ、そこは映画を見て確認してください)訳で、一応ハッピーエンドで終わるのです。

 

 そんなおばか映画なのですが、全部がミュージカル形式になっていて、どうでもよさそうな曲だなあと思っていると、中盤で、それらの曲がちゃんと全て一つの大曲へと合体したのには、少し感動を覚えざるを得ませんでした。上手いこと、歌ってきた歌詞の内容が相互反応するようになってるんですよ笑

 

 あと、少し落ち込んだというのは、訳のわからん理由で他国をランダムに攻撃しようとするアメリカという構図が描かれていましたが、現代史を見てみても、それは否定できることではなく、今でもその潮流にどこまで世界の諸国及びアメリカ自体が抗えているのか。笑いとばして忘れるのではなく、笑ったからこそ、また考えてしまう時分です。