さて、もう語りつくされた(気がする)ウルフ・オブ・ウォールストリートですが、一言でいうと、「全てが過剰」な映画です。カネという実体のないものに溺れ、性欲を満たし、ドラッグをキメることくらいしか考えていない、野獣たちが集まる主人公のベルフォートの築き上げた、金融街の帝国は、バカバカしいように思えて、実際にあるんだからこれが恐ろしい。
分かりやすい形で、登場人物たちは自らの欲望を満たすべく、モラルなど気にもせずにただひたすら行動に移ります。行い、もそうですが、彼らが口にする言葉もなかなか恐ろしい。Fワードばかりの連続には閉口します。(全部、”クソ”なんちゃら~ってことです。日本語よりもタブー視されている言葉で、とてもじゃないけど公共の場ではいえない言葉です)こんなにFワードばかり聞いていて、映画後半でも、その言葉を聞いても特に何も思わなくなりました・・・まさにこういう感覚が鈍ってしまった世界に、ベルフォートの会社に勤める人々は生きていた、ということでしょうか。
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