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アメリカンに映画を観る!--- 洋画見聞録

主にアメリカ映画・文化について書きます。たまに関係なさそうな話題も。

行方不明映画の元祖?ヒッチコック『バルカン超特急』

なんと、『バルカン超特急』は、1938年の映画。

80年近く前の映画だが、その魅力が衰えることはなかろう。

 

国際列車に同席していた婦人が突如消えてしまうが、周りの人間は彼女の存在を否定。彼女は元からいなかったことになっていることが発覚する。そこで、ヒロインのアイリス・ヘンダーソンが、前夜会った(というか揉めた)音楽家のギルバートと真実の探求に・・・

 

たしかにいたはずの人が消え、その人が元から存在しなかったことになっている、という「行方不明」系の映画は、映画評論家町山智浩氏が紹介している「バニー・ホールは行方不明(1965年)」や、飛行機内で突如姿を消した娘を必死に探し出すという、ジョディー・フォスター主演の「フライトプラン(2005年)」など、今なお続いているものだ。

それの潮流を辿っていくと、『バルカン超特急』にたどり着くといえよう。(反例があればご教示下さい。。。そうでないかもしれませんし)

 

ネタバレなしでは語りにくい映画だが、コメディ・アクション・ミステリー・サスペンスと、映画に求めることの出来るものがふんだんに盛り込まれている、傑作だといえよう。

トラウマ映画館 (集英社文庫)

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