一人の男は、岩と壁と自分と闘う映画!と言っても過言ではないでしょう。
プロットも至ってシンプル。都市よりも大自然に自分の居場所を求め、誰にもどこへ行かずユタ州のキャニオンランズ国立公園へ行った主人公は、誤って岩壁の間に落ち、岩に右腕を挟まれてどうにも動けない状態。さあどうなる!?っていうそれだけの映画です笑 ただ、広大で不毛な自然にたった一人で苦闘する主人公という自然対人間という対照的構図も印象的ですし、それ以外にも自然のモチーフが多用されています。
以下はつぶやきのまとめです~(ネタバレ含むのでご注意を!)
(ネタバレ注意!)
【127時間】①当初は身動きとれない主人公が90分もずっと何するのかと思いつつ、現実と妄想がどんどん混合していく様から、彼の心境が読み取れる。観客を飽きさせない工夫として上手く機能していたと思う。
— アメリカンに映画を観る! (@ykondo457) 2014年5月28日
【127時間】②最初画面のど真ん中にあるスイスアーミーナイフを忘れていくのが伏線なんだな~と思っていたら、案の定。ただそれなしでどう切り抜けていくかがミソ。
— アメリカンに映画を観る! (@ykondo457) 2014年5月28日
【127時間】③また、繰り返し提示されていたのが「水(つまり生命)」というモチーフ。自分の家の蛇口からぽたぽたと水が垂れていたり(後でどれだけこれが惜しいことなのか分かる)、水を飲むときもチューブの中から撮っているかのようなカメラワーク。不毛で残酷な大地と対照されている
— アメリカンに映画を観る! (@ykondo457) 2014年5月28日
他にも、夢の中で、大雨が降って、岩ごと外に出られるというシーン、右腕を切断したあと遭遇したハイカーの水筒から水をぐびぐびと飲み干すシーン(まさに生き返った!)、そして、プールの中でいきいきと泳ぐシーンと、普段はあまり意識しない水という存在が、彼の生命のモチーフとして何度も描かれ登場しています。チューブから水を飲むシーンの撮り方や水筒の底から撮ってたりとなかなか凝ったカメラワークが見受けられるのはそういうことなんじゃないかと思ってます。