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アメリカンに映画を観る!

幅広く、新旧問わず洋画のいいとこ取り。記事のリクエスト等ございましたら気軽にコメントして下さい

『ネブラスカ』アメリカで一番退屈な州で起こる、心温まるロードムービー 

 

(後半 ちょっとネタバレ注意)


『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』[HD]映画予告編 - YouTube

 

 予告編の通り、この映画は終始モノクロで、まるで往年の日本映画を観ているような感覚になります。それもそのはず、このアレクサンダーペイン監督、小津安二郎黒澤明監督のファンなんだそうです。劇中でも、黒澤明監督へのオマージュが確認できるかも(?)

 

 さて、100万ドル当たったと思い込んでる(?)お爺さんのウディと残り少ない時間を過ごすがために(ウディにとっては自分の賞金を受け取るために)息子デイビッドはモンタナ州から、ネブラスカ州のリンカーンへと向かいます。アメリカといって思い浮かぶのは、東海岸のマサチューセッツ州ボストン、ニューヨーク州もしくは西海岸のカリフォルニア州と言ったところでしょうが、ここはいわゆる「あんまり何もない」中西部です。ジムキャリーとゾーイデシャネル主演のコメディ『イエスマン』では、カップルになったその二人が、乗れるフライトにランダムに乗って着いた先はネブラスカリンカーン。何もない、ただ納屋が目に入る程度の場所、つまり本当に退屈な場所として描かれていました。アメリカ人のステレオタイプとしては正しいのでしょう。

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 ところがどっこい。(ちょっとネタバレ注意)

 

 父子がそこに行って、親戚に会ってみると、たしかに親戚も退屈で昔の車の話くらいしか出来ない連中なのですが、彼らやその周りの人間によって、父の過去が徐々に浮かび上がってくるわ、親戚もその100万ドルにたかろうとするわで話はややこしくなります。そこに、ウディの妻である、辛辣で時には卑猥なことを連発するおばあさんが出てきて、これまた話が複雑になる。(この婆さん、でもめっちゃ面白い!笑 彼女の演技だけでも劇場で見る価値はあります)

 結局、その100万ドルは本当にもらえるのか・・・?父子の関係は最後どうなるのか・・・? 単純なエンディングは好まないアレクサンダーペイン監督の手腕が光り、モノクロの映像美に心奪われる、そんな映画になっています。