ドラマ
(ネタバレ全開でいきますので、ご了承下さい)
生まれてもいないし、リアルタイムで見聞きした訳もないが、私の場合、どうも好みの音楽となると、60年代~80年代初頭までの洋楽がほとんどだ。 その当時に爆発的に売れたサウンド・トラックというと『サタデー・ナイト・フィーバー』のそれが瞬時に思い…
www.youtube.com www.youtube.com 待望の『俺たちに明日はない』講座動画が公開された。 当時、アメリカ映画に革命を起こした『俺たちに明日はない』の背景を主に、この映画がいかに革命的であったか、そしてその原点はどこにあるのかを90分強解説したもの…
昨日、ケーブルテレビでたまたまやっていた『マージン・コール』(2011年・アメリカ)を観た。 (結末部分に触れています) 2008年の世界金融危機の前夜から当日までの24時間を描いた映画。 個人的には面白いと思ったんだけど、隣で見ていた親は「…
マーティン・スコセッシ監督の『タクシー・ドライバー』という傑作映画がある。 タクシードライバー [Blu-ray] 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 発売日: 2012/11/21 メディア: Blu-ray 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブロ…
BIG HERO6 ベイマックス またもやディズニーが傑作を作った!去年観ていれば、間違いなくトップ10に入れてたであろう出来だったと思う。 プロット自体にはそこまで新鮮味があるわけではない。でも、娯楽映画に必要とされるものを惜しみなく詰め込…
前回は、この映画の紹介(きっと、星のせいじゃない。~単なるティーン映画扱いするには惜しすぎる - アメリカンにアメリカ映画を観る!) をしましたが、今回はその解説版です。 結末部分に触れている箇所がありますので、未見の方はご承知の上で。 『シェ…
『きっと、星のせいじゃない。』を観てきました。 映画『きっと、星のせいじゃない。』予告編 - YouTube アメリカのティーン向け小説を映画化したものです。 端的に言えば、ティーンの難病モノというカテゴリー下に入る映画なのですが、これがなかなか深い。…
この前、BSプレミアムで『コンタクト』を観ていて、様々な映画を手がけてきた監督ロバート・ゼメキスに反復されるテーマがあるように思えた。 端的に言えば、非日常の経験(死と再生の象徴)を経て、彼らが疎外の対象となるということ。 ここから、『コンタ…
『バベットの晩餐会』を観た。1987年のデンマーク映画で、その年のアカデミー賞最優秀外国語映画賞にも輝いている。 フランスから逃げてきたバベットが、デンマークの敬虔なキリスト教徒の老姉妹に宝くじのお金全額を使って一晩限りの晩餐を振舞う話。前…
『イカとクジラ』という2005年の映画を見た。監督は、ノア・バームバック(『ライフ・アクアティック』『マダガスカル3』脚本。最近では『フランシス・ハ』監督)。 単に短い映画が見たいと思って選んでみたら、結構面白かった。 80分という尺の中で…
「壁」は崩されなかったのか? この章では、先述した壁はこの映画全体で「全く」崩れることはなかったのだろうか、という点に焦点を絞りたい。まずは、Roseの心境の変化の過程を振り返る。自明なのは、彼女が婚約者を愛していなかったことだろう。Jackに、”d…
映画『タイタニック』はジェームス・キャメロン監督による1997年のアメリカ映画である。膨大な制作費が話題を呼んだことも人々の記憶に残っているであろうこの作品は、史上最高額の興行収入を記録した。そして、タイタニック号沈没という史実を設定とし…
『ソルジャー・ボーイ』を観た。72年のアメリカ映画だ。まだ当時ベトナム戦争は終わっていなかった。そんな時期に撮られた、青春を戦争に奪われ、殺人マシンとなってアメリカ本土に戻ってきた”ソルジャー・ボーイ”たちのたどる末路とは。 GEOでレンタル…
新作一本とあの話題作”ザ・インタビュー”の関連作。 『百円の恋』 映画『百円の恋』予告編 - YouTube端的に言えば、「もしロッキーが<現代日本>の<女性>だったら?」という話。 けだるい、鬱屈に満ちた自分の生活を自らの拳で変えていくところが爽快。 …
昨日、『セブン・サイコパス』を観て確信したのだけれど、 Writer's blockものは、ほぼ外れない。Writer's blockもの、つまり物書きが全く書けなくなって悪戦苦闘する話。 一つは、映画の中で、映画の脚本があーでもない、こーでもないと悩む姿が、入れ子構…
(ネタばれ注意) 『ガタカ』鑑賞 予想以上に面白い。ソーラーパネルの場面など、トランセンデンスを彷彿させる場面もあるにはあるが、当作品の方が断然面白い。 ☆Vincentの正体は元からばれていた? ドクターも、アイリーンも、彼の兄も感づいてはいた。 し…
インターステラーの元ネタでもある『フィールド・オブ・ドリームス』。時折テレビで放映していることは記憶していたが、敢えて見るほどの映画だとは思っていなかった。ところが、意外に良作だった。原作小説の方は未読だが、アメリカ的な要素を非常に備えて…
今回取り上げる映画『アバター』は、その記録的な興行収入や、CGI論争(登場人物のほとんどがCGならば、役者は要らないのではないか、という議論)が注目の中心であった印象があるが、今回は、監督・脚本を努めたジェームス・キャメロンの作家性に着目…
インターステラーについての解説(感想というよりも)をここではしたいと思います。 ネタバレ注意!!一問目からガンガンネタバレするので!!
『6才のボクが、大人になるまで。』 映画『6才のボクが、大人になるまで。』予告編 - YouTube (原題:Boyhood. 少年期の意) 邦題は最悪だけど、映画自体は、かなりの傑作。主人公の男の子が12年間というリアルな時を経て成長していく様子が、不自然のな…
Short Term 12(ネタバレなし・前編) - アメリカンにアメリカ映画を観る! Short Term 12(ネタバレなし・前編) - アメリカンにアメリカ映画を観る! ↑の続きです。 ネタバレありです。
昨日、『ショート・ターム』を観てきた。 原題はShort Term 12。Short termは”短期”の意で、12は12ヶ月のことを指す。Short Term 12は家庭内の問題を抱える短期の施設のことだ。 細かいことには触れないが(ネタバレ含む感想はまた後日)、かなりの良作…
今回は、5000字近い論考なのですが、大学の授業で書いたものを少し修正したものです。 ”Midnight in Paris”は、ウディ・アレン監督の41作目にして、最大のヒット作となった。作品は、アカデミー作品賞にノミネートされ、脚本賞受賞に輝いた。映画評論家…
『恐怖の報酬』(英:The Wages of Fear、仏:Le Salaire de la Peur;1953年)を大分前に午前十時の映画祭で見た。 恐怖の報酬 HDニューマスター版 [DVD] 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2011/05/28 メディア: DVD クリック: 3回 この商品を含むブロ…
なんと、『バルカン超特急』は、1938年の映画。 80年近く前の映画だが、その魅力が衰えることはなかろう。 国際列車に同席していた婦人が突如消えてしまうが、周りの人間は彼女の存在を否定。彼女は元からいなかったことになっていることが発覚する。…
SFというジャンルは、奇抜な設定が可能なゆえ、人類全体レベルの大きな問いを投げかけることのできるものだと言える。「人はいかに生きるべきなのか?」「人間が進化するということとは?」といったような哲学的命題を観客に投げかけるのは容易であろう。 …
では、深遠なSFの名作といえば何があるだろうか。 「ブレードランナー」は、外見はそっくりで、思考も人間のように出来るレプリカントと、生身の人間はどう違うのか?というコワイ問いを孕んでいるし、 ブレードランナー ファイナル・カット 製作25周年記…
最近レンタル開始したそうなので、紹介文書きました ラッシュ/プライドと友情 [DVD] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2014/08/04 メディア: DVD この商品を含むブログ (3件) を見る ラッシュ/プライドと友情(字幕版) ロン・ハワード Drama 「まあ…
中島哲也監督の『渇き。』をそろそろ見ようかなと思ってるので、同監督の『告白』を見てみた。 前半見終えた瞬間、これは絶対トラウマ映画になると思いましたね・・・ 中学生が、同級生・先生の娘・自分の母をどんどん殺めていくし、その描写もかなりバイオ…