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アメリカンに映画を観る!

幅広く、新旧問わず洋画のいいとこ取り。記事のリクエスト等ございましたら気軽にコメントして下さい

『カメラを止めるな!』を語ることとは (ネタバレなし)

よくゾンビ映画は人種、経済格差など、社会問題を映し出す鏡として語られることがある。その論理でいくとゾンビ映画を語ることは、現在の社会を語ることになる。 同様に、『カメラを止めるな!』を語ることは、映画そのもののあり方を語ることになる。映画に…

ぴあアプリの黒沢清インタビューがすごい

表題通りの内容ですが、最近ぴあのアプリをダウンロードして使ってみています。 このアプリの一番の目玉は黒澤清の独占インタビュー。それも自分の映画製作背景について語るというものではなく、本人に影響を与えた10人の監督についての持論を展開するという…

本当は怖い『ナーズの復讐』~映画における「オタク」と「ミソジニー」

しばらく前に作った本ブログ内のカテゴリーで「愛すべきおバカ映画」というものを作っていたが、今の自分にはこの映画をそのカテゴリーには到底入れられそうにない。 80年代に量産されたアメリカの学園ものコメディ映画の中に、『ナーズの復讐』という作品が…

『ミッション:インポッシブル フォールアウト』という現象

トムが起きる!トムが打つ打つ撃つ!落ちる落ちる落ちる! トイレで殴る蹴る殴られる!トムが走る走る走る!跳ぶ跳ぶ跳ぶ!走る走る走る!跳ぶ跳ぶ跳ぶ!また飛ぶ!上る上る上る!ヘリで飛ぶトム!トムトムトム!そして落ちる!トムトムトム! 大画面に映っ…

『ウルトラセブン』「超兵器R1号」

町山智浩 on Twitter: "8月6日は『ウルトラセブン』の「超兵器R1号」も観て欲しい日です。宇宙軍拡競争を背景に、核実験で故郷を失ったギエロン星獣、それを倒さねばならないセブン……。お花畑での痛々しくなおかつ美しく悲しい戦いは三隅研次監督『剣鬼』の…

バンドCCRと映画とテイラー・スウィフト

自分の特に好きなバンドにCreedence Clearwater Revival (CCR)というバンドがある。60年代後半から70年代前半にかけて、ものすごいペースでアルバムをリリースし、次から次へとヒット曲を連発し、そしてあっという間に解散していったバンドだ。彼らの特色は…

ペンタゴン・ペーパー スパイスリラー✖女性のエンパワーメント映画

『ペンタゴン・ペーパーズ』、前評判に負けぬ面白さの映画だ。上半期見た映画を振り返ってみると、この映画の残した印象はとりわけ強いことに気づく。 というのも、言論の自由とは?真実とは?という問題を新聞社の人間たちが追求する映画だと思ってみていた…

プーチンが観た『博士の異常な愛情』

オリバー・ストーン監督と言えば、『プラトーン』(1986年)を筆頭に社会派映画を次々と作り出す名監督で、筆者も好きな映画は何本もある。ただ、最近彼がプーチン大統領に取材した映像がドキュメンタリーになったことに対して、懸念の声が聞かれるようになっ…

ようやくソフト化されたThe Spectacular Now

このブログでもよく取り上げるエドガー・ライト監督(『ベイビー・ドライバー』『ショーン・オブ・ザ・デッド』)が2013年のトップ10映画に挙げていた映画の内、全然日本にやって来ない映画があった。存在を忘れかけていたのだが、今になってソフト化されて…

暗黒街の顔役 80年前からあったバイオレンス+コメディ

ギャング映画好きなら必ず見たことがあるだろう『スカーフェイス』はこの映画のリメイク。それを念頭に置いた上で観てみたが、結構驚いた。 というのも、物語の前半が思ったよりコメディチックだったからだ。有名なマフィアのアル・カポネを下敷きにした主人…

RADWIMPSの"HINOMARU"騒動でモヤモヤしている人にすすめる必聴番組(荻上チキ・Session-22 6月13日)

久しぶりの更新です。また映画の話とは違う話になりますが、最近RADWIMPSの新曲"HINOMARU"で一騒動あったところに、TBSラジオの「荻上チキ・Session-22」が特集を組んでいました。この番組はここ数年愛聴している番組で、本当に傑作回は多いのですが、今回も…

4月日記 本とかテレビとかラジオとか(アフター6、シャキーン!等)

4月X日 TBSラジオの土曜の番組ウィークエンドシャッフルが終わり、翌週からお昼のアフター6ジャンクションが始まった。月曜日から金曜日まで毎日3時間って長すぎて聞く気なくなるかなと思ってたら、さくさく聞ける。全然以前の番組と比べても、面白いまま。…

「本当は怖い」グレイテスト・ショーマン(解説)

僕がとりわけ好きな映画評論家の中に柳下毅一郎がいるのですが、彼の以下のツイートを見て僕は『グレイテスト・ショーマン』は是非見ておこうと思いました。 本日公開の『グレイテスト・ショーマン』P・T・バーナムの生涯をモチーフにフリーク達が歌い踊る「…

荻上チキ Session-22 今年の個人セレクション20本

今年も残りわずかとなりましたが、映画の個人ベストランキングは横に置いておいて、今年もたくさん聞いたTBSラジオの情報番組『荻上チキ Session-22』から、個人的にとても勉強になった20本をリストアップします。皆さん、よいお年を!楽しい映画観ましょう…

ブレードランナー2049は回し蹴り映画だ(ネタバレゼロレビュー)

『ブレードランナー 2049』を観てきた。あえて本編の本筋に触れず、この映画について語りたいと思ったら、回し蹴りの話をするのが個人的に一番だ。 自分が観た劇場では、少しだけ笑う人が少しだけ聞こえたような気(あんまりジョークはないけど)はしたが、…

【ホラーコメディの傑作】タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら【トランプ政権の今、観たい一本】 

拾い物、とはこのことだ、と言いたくなるような映画だった。 ホラー映画の安直な筋書きや過剰な暴力には多少食傷気味の映画ファンもいるかもしれない。そんなときには、そういった「お決まり」を転覆させるような、自覚的なホラー(メタ・ホラー=ホラーにつ…

ポッドキャスト放送後記 ラ・ラ・ランド

今回の投稿はポッドキャスト版の『アメリカンに映画を観る!』を一か月ほど前に更新していたので、そのお知らせと放送後記なるものです。 (新)アメリカンに映画を観る! YK Project テレビ番組/映画 ¥0 今回は大ヒット中のミュージカル映画『ラ・ラ・ランド…

ローグワン感想

2015年から続くスターウォーズ祭り(?)は、今日、今年度最高潮を迎えたと言ってもいいかもしれない。『ローグワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の上映初日である。 早速午前9時代の上映に行った。去年も似たようなことを言っていたかもしれないが、…

ポッドキャスト予定告知~エクスマキナ、来るべきポケモンGO、アメリカ政治を予言したおバカ映画

久々にポッドキャストを更新しようと思います。この先数日で更新を予定しております。 現時点で話す予定の内容は、そろそろ関西圏でも上映が終わりそうなSFスリラー『エクス・マキナ』の解説、いつになったら来てくれるのか分からないポケモンGOと、アメリカ…

映画Fake感想(ネタバレなし)

森達也監督の『FAKE』(2016年)を観てきた。ネタバレなしでは、あまり突っ込んだ議論は出来ないので、あくまでも軽い感想に留めておく。 とんでもない映画である。 個人的にドキュメンタリー映画を敢えて好んで見るようなことはしないのだが、2年以上前にゴー…

レヴェナント 元ネタ集

前回のポッドキャストでリンク貼りますと言っていたが、まだ貼っていなかったので、以下に掲載しておきます。 The Revenant by Tarkovsky on Vimeo この動画を見れば分かるように、本作というのはオマージュ満載なのだ。しかし、コメント欄を見ると、それが…

マッドマックス解説・分析 ポッドキャスト抄録

『アメリカンに映画を観る!』のポッドキャスト版(→ (新)アメリカンに映画を観る!)の第一回で触れた、『マッドマックス:怒りのデス・ロード』についての記事に残しておこうと思っていたが、随分経ってしまっている。今度新たなエピソードをアップすると、…

ポッドキャスト ライブ配信します ”アメリカ映画と社会の今”

3月分の配信が滞っていたので、今月はその分も兼ねてライブ配信をしたいと思います。 今回は、『ヘイトフル・エイト』や『バットマンvsスーパーマン』などの作品から、アメリカ大統領選、BABYMETALの全米上陸の件に関してなど、アメリカ絡みの様々なことに…

ロバート・デニーロの決断とアメリカの流言の闇の深さ

朝、オピニオンサイトWebronzaを見ていると、こんな記事があった。 webronza.asahi.com 2001年の米同時多発テロ後のニューヨークの再活性化を目指して始まったトライベッカ映画祭に、創設者の一人であるロバート・デニーロ氏が「反ワクチン映画」の上映…

アメリカ大統領選というスペクタクル(3)いつになれば予想は当たるのか!?

今回紹介したいのは、大統領選予想についてのポッドキャスト・動画だ。3月9日の現時点では、共和党からはまたもやトランプ氏が北部のミシガン州、南部のミシシッピ州などの州で圧勝しており、後続勢が彼の勢いをもはや止められるのかかなり不安が募るような…

アメリカ大統領選というスペクタクル(2)スーパーチューズデーで何が起こったのか?

今回紹介したいのは、評論家荻上チキの看板ラジオ番組Session-22からのスーパーチューズデー特集回だ。 www.tbsradio.jp 米大統領選・序盤戦最大の山場「スーパーチューズデー」! この番組は、時折リアルタイムでストリーミング再生して聞くこともあるが、…

アメリカ大統領選というスペクタクル (1)

一応このブログはアメリカ映画を主に取り扱っているが、アメリカ大統領選(の候補者選び)がヒートアップしていく中、まあ避けては通れない道ではあるだろうなと思い、今の大統領選について色々思うことを書き留めておきたい。 多くの指摘が既にあるかと思う…

バック・トゥ・ザ・フューチャーの「たられば」を考える

BSプレミアムで今日21:00-23:00の時間帯で『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の再放送をやっていたので、何回目かもう覚えてはいないが、つい最後まで見てしまった。 SFアドベンチャーとして紹介されていた映画(しかもスティーブン・スピルバーグ製作総指…

スピルバーグの『激突!』の意味

『ブリッジ・オブ・スパイ』が公開中だからなのか、気づいたらスピルバーグの出世作『激突!』を借りていたので、観てみた。 ストーリーは至ってシンプルで、先を急ぐセールスマンが追い抜いたトレーラーに執拗に追いかけられ、命まで狙われるというものだ。…

『クリード』は成功作なのか?(解説・分析)ポッドキャストEp.05

ポッドキャストの第五回をアップロードしました。ロッキーシリーズの事実上続編の『クリード』について、未来世紀サクライの韓くんと話しました。 前編 今回は新たなゲストをお呼びして、『ロッキー』シリーズのリブート作品である『クリード』について論評…